○N-ファイル〜その6〜 「ひとでなしぃ〜」
そう、確かあれは仕事の忙しかった金曜日。大学時代の友人が飲み会を開くというので仕事の後上野まで出向いた時のことでした・・・

全部で12人で飲むということだったわけなんですが、その中で知ってる人は男・女ともに1名づつ。 後の人は初顔合わせってな状態での飲み会でした。

コンパっていうわけじゃないんだろうけどね。色々な業界の人が集まっておりました。

仕事が遅くなったので到着した時には結構出来上がってる状態。

中にはなんだか知らないけど泣いてる女の子がいたりとか・・・もう凄い状態で(笑)

泣いてる子も何で泣いてるのかと周りに聞いてみると

「彼氏が出来ないからだって」

というなんともかんともってなご返答。

そんな状態で飲み会終了。

まぁここまでだったら普通の飲み会。別に恐怖の飲み会って程のことではございません。

問題はその後。

「二次会カラオケ!オールでいくよー」

と、さっきまで泣いていたお姉ちゃんが言い出したわけなんでございます。

どんな感じの女の子かといいますと。

サル顔

多分これが一番的確。

そんなお姉ちゃん。一生懸命周りの人たちを二次会に誘いはじめたわけなのでございました。

俺は疲れていたのでとりあえずパスしてさっさと帰ろうとしたわけなのです。

「え〜帰るのぉ〜ちょっと待ちなさいよぉ!」

という声を背にしながらその飲み会で唯一顔見知りの友人と駅の方へ。

乗る電車が違うので途中で別れ駅まで。

途中で信号が点滅してたのでダッシュで渡ったりしてたわけなのでございます。

3分ほど歩いて駅に到着!

と思った瞬間。少し前にサル顔のあのお姉さんがっ!

「みぃ〜つけたぁ」

正直本気で怖かったわけなんですよ。

だってね、俺の後ろの方にいたこのお姉さんが気がついたら前にいるんですよ前に!

確かに信号で俺がダッシュして渡った時は信号渡れてないはずなんですが、駅に着いたら前に!

しかも二タァ〜と笑いながら

「みぃ〜つけたぁ」

なんていう台詞を・・・。

しかもだ、台詞言う時はにかんだだろ!おい!

余計な演出入れただろアンタ!

本気で怖かったんですが(涙)

一瞬にしてホラー映画の主人公状態になっちまいました。しかも上野駅で!

その直後腕を取られまして。

「カラオケ、カラオケ、カラオケ」

と呪文のごとくつぶやいてるんですよこの人。

どこからそんな力が出てるの?って位に凄い力で腕を引っ張るわけなんでございます。

それも駅前で。

人が沢山いるところで。

次の日予定があるということもそこで伝えてみたわけなんですが。

「大丈夫、大丈夫」

これまた呪文のごとく・・・

何をもってして大丈夫なのかまったく判らないんだけど、とりあえずそういうわけでございます。

そういえば新宿の歌舞伎町の飲み屋街からホテル街に行く間の道(映画館がある辺り)で同じ様に「大丈夫、大丈夫」とか言いながらお姉さんの手を引っ張る兄ちゃんって見かけるよなぁとか 思いながらとりあえず地下鉄の駅の方に無理やり移動。歌舞伎町の例とは逆ですな、今回の場合。

完全に左手にしがみつかれてる状態で何とか切符を購入。

その間も「カラオケ、カラオケ」と呪文が続いております。

当然回りの通行人は不思議な顔しながら見てるわけですね。俺と俺の腕にくつっいてる人を。

とりあえず周りの目は気にせずにそのまま自動改札に突入!

駅員さん見てるけど気にせずに突入!

何か1枚の切符で通れちゃったけど気にすんな!

多分これが逆で俺が引っ張ってたら周りの人に止められるか警察呼ばれるんだろうなぁ。男女平等じゃないじゃんかよ!なんて思いながら。

やっとホームに着いたら手が軽いわけなんですよ。

お!はずれた!

そう思った刹那っ!

「ヒトデナシ!」

ええぇ!?

何でよ!?

突然さっきまで物凄い力で引っ張ってたサル顔のお姉さんが叫びはじめたわけなんでございます。

ヒトデナシぃぃ〜って。

おいおい、勘弁してくれよ。

どちらかというとサル顔のお前の方が人じゃないじゃんかよ!とか少し心の奥底で思いつつ、丁度ホームに入ってきた電車に飛び乗って帰宅いたしました。

めでたしめでたし・・・

ではなかったっ!

後から人づてにだけど聞いた話では。

彼氏が出来ないということで泣いた

絶対今日誰かを彼氏にしてやる!

泣くまでのプロセスを直接見てない男が一人いる

じゃあこの人を私口説いてみよう

それが俺!

でも帰るとか言い出してる

捕獲せねば!

ということだったらしく・・・。

猿の惑星状態でございますよ。

泣くまでのプロセス見てないだけで白羽の矢を立てるのはやめてくれ。

ホントに怖かったんだから(涙)

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