○MD-ファイル~その26~ 「暴走おばさん現るっ!」 |
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混んでる電車での話・・・。 金曜の終電間近ということもあってか、車内は激混み。その激混みの電車にふと乗った瞬間! もの凄い勢いで突っ込んでくる物体がっ! 突っ込まれたのは俺だけど、もの凄い勢い!なんだよ、痛てぇなぁ。と思ったところ。 「詰めろよ、おら、詰めろよ!詰めろっていってんだろてめーら!」 もの凄い罵声をその物体が発しだしたわけでございます。 さて、その物体の正体は!? 手荷物を大量にもった「おばさん」でございました。 手荷物って言ってもなんだか判らない袋が沢山。その袋を激混みの車内に置き、一人もの凄い勢いで周りにタックル(ケツで)しまくり!とりあえず俺の方はおばさんタックルを早い段階で回避したものの、他の人はガシガシくらいまくり。 電車が発車すると、このおばさんの暴走はますます過激に! 「この、このクソ電車めぇぇぇ!なんでこんなに混んでるだ!おい、詰めろっていってんだよこのキチ●イ共がぁぁぁ!」 マジでこんな台詞を吐きだしました。ええ、キ●ガイは他の乗客ではなく、むしろこのおばさんなですが、本人その一番重要なポイントには一切気づいていない様子。 「こんなんだから国鉄はだめなんじゃ!クソ国鉄ぅぅぅ!」 とか言い出してるんですけど、国鉄じゃないってば、JRだってば・・・という突っ込みをする気にすら誰もなっておらず、この暴徒と化したおばさんの攻撃をいかによけるか?という所を考えてるって感じでございます。 あまりにひどいので、ちょっと離れた所にいるおやGが・・・ 「おばさん、うるせーぞ、静かにしろよ!」と一喝! が、この一喝が更に暴走に拍車を! 「なんだとてめぇ~私はお姉さんだ!おばさんじゃねーんだよ!」こんな事を口走りながら持っていた上着を振り回しはじめたわけで。 しかもその上着の金具が付いてる所が俺の顔面をスマッシュヒット! マジで痛いです・・・はったおしてやろうかと思いつつも、ここまでキレてるおばさんに何かしたら刺されるじゃないか?という事でとりあえず我慢。 このおばさん何をとち狂ったか「お姉さん」とか言い出しまして、ええ、困ったもんです。どこをどう見たらこの生物が「お姉さん」なのか誰か教えてくださいってな感じです。 とりあえず次の駅に到着。おやGキレまくりでおばさんの頭を掴むものの、おばさん大暴れっ!どうにもこうにも止まらない状態!おやGとりあえず降りて行ってしまいました。 しかーし!おやGのおかげでおばさんはまさに鬼神の如くその後暴れまくるわけでございます。 おやG火に油注いで降りるなよっ!って感じで・・・。 「この野郎!警察呼んでやる!警察に捕まえさせてやる!」 とのたまい出したかと思えば 「勝手に人のこと調べやがって、このクソ警察!」 と、いきなり自分が職務質問か何かされた時の話題にすり替わっております。周りで暴言を聞かされている乗客もたまったもんじゃありません。 むしろ、この状態で警察呼んだら捕まるのは間違いなくおばさんの方で・・・。 更に。 「お前らみたいな奴は日本から出て行けぇ~」 とかのたまったり。その前にお前がこの電車から出てくれ。マジで頼むから・・・。そんな感じ。 一番不幸なのは、おばさんの右横にいたお兄さん。ドアの横のスペースにいたため、逃げ場無し!しかしそこで息を潜めておばさんの視界に入らないように努力しておりました。あそこでおばさんが暴走したら多分どうにも逃げられない状態になっていたことでしょう。 ちょっとしたハリウッド映画気分ですわな。だって悪者が目の前にいて、自分は身動き取れず。ここは気付かずに立ち去ってくれぇぇ~!というシュチュエーションあるじゃないですか。まさにこのお兄ちゃんはそんな状態。映画の主役ですな!嬉しく無いけど。 さて、更に駅が進むと、大量に人が降りる駅があったりします。当然この暴走おばさんが乗車している車両からも大量の人が降りるわけで・・・。 おばさんは5つ程の手荷物を床に置いておりました。出口にそんな物が置いてあれば当然誰かしらの足に当たります。そこでまた暴走劇がっ! 「オラ!人の荷物踏んでんなぁ、このキチガ●がぁ!」 またしても自分の事は棚上げ中♪ 「謝れ、謝れぇぇぇぇ!」 「ペッペッ!」 とツバを吐きながら上着を振り回し中♪小学生もビックリな攻撃で周りを攻撃。 ここまで来ると、そろそろ乗客の中にも「マジでヤバイんじゃないかこのおばさんは?」という発想が出てきており「駅員呼んだ方がよくなか?」とか「警察に連れて行った方がいいんじゃないか?」等という会話がちらほら・・・。 しかし、夜のラッシュ時という事もあってか、駅員を呼ぶとかそういう事も出来ず。仕方ないので放置。 そして、ついに!人は全然降りないけど、今まで以上に大量の人が乗り込む駅に到着!が、しかし。ここで私は電車降りなきゃならなかったので降りちゃいました・・・。 おばさんの暴走がその後どうなったか知る由はありません。というか、知りたくないです。やばすぎですこのおばさん・・・。 |