○MD-ファイル~その56~ 「ひろし子?」 |
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友人が地下鉄に乗っている時に遭遇した人のお話。
最近独り言を言ってる人って妙に増えてきてる気がするんですが気のせいでしょうか? まぁ街中にそういう人が沢山いればその中の数%が電車に乗っていてもおかしくはないということで。 友人は地下鉄に揺られていました。 通勤ラッシュど真ん中一歩手前という感じで結構混んでるけどまぁ何とかなるだろ?って感じの混み具合の電車に乗車したそうです。 座ろうかなぁ?と思ったりもしたらしいのですがどうも周りの様子が変な事に気が付いたそうで。 大体何かしらかのトラップなわけで。 空いている席の前にちょっと綺麗なというか幸薄そうな?美人のお姉さんが立っていたそうです。 しかし、周りはなんとなくそのお姉さんと距離を置いている感じ。 空いてる席の両隣に座ってる人はチラッ、チラッと立っているお姉さんをチラ見。 どうもおかしい。 とりあえずその幸薄そうなお姉さんの隣の隣辺りにスタンディング。 すると・・・ とか など 何か1人事をつぶやいておりました。 他にもエンドレスで色々な自虐的不幸話が飛び出す飛び出す。 それも周りに結構聞こえる声で。 こ、これは一体!? もしかして若手お笑い芸人の「ひろし」の様な芸風の新人お笑い芸人が度胸試しでもしてますか? そんな状態。 しかし、どうも独り言を言っている幸薄そうなお姉さんの目が違う。 ネタ披露というには目がイッちゃってる感じ。 窓の映る自分の目をじっと見つめながら幸薄そうな表情で淡々と不幸話を口にするこのお姉さん。 周りの人もちょっと不思議そうに眺めております。 考え方によっては自虐ネタを特等席で見ていられるという素敵なポジションなのかもしれないけれど。 そんな理由で幸薄そうなちょっと美人でだけどちょっとイッてしまわれてるお姉さんの前の席は空席のまま。 そして次の駅へ。 というか単にヘッドフォンしてて周りが見えてない青年がお姉さんの前に着席。 しばらくは何事も無かったかのように座っていた青年。 周りの状況がどうもおかしいかも!?と本能的に察した青年は音楽を聞いていたヘッドフォンを外してしばし静観。 そして目の前に繰り広げられる自虐ネタのオンパレードに気づきサッと席を立つ。 夢に出ちゃうよホント。 次の駅で友人は降りてしまったのでこの後このお姉さんがどういう形でネタ披露を終了させたかまではわからないものの何とも悲しいというか恐いです。 東京砂漠上手く生き抜かないとやられてしまいます(涙) 「1人で食べるお昼は寂しいです・・・」って昼時に何か食べながら独り言を言ってそうな感じが更に恐いかも。 誰か一緒にランチ行ってあげてよホント。 |