
| ○素敵社会人-ファイル〜その21〜 「自称リーダー(本編)」 |
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数々の恐ろしい伝説を残して退職していったAさんの退職後の話・・・
Aさんが退職して数ヶ月。
Aさんと関わった多くの人達は「もう忘れたい」という位にAさんの話すらしたがらない。 ある日1通のメールが送られてきた。 ん?何だろう? 社内の人が送ってきたメール。 開けてみるとどこかのホームページのアドレスが貼られていた。 「やはりタダでは辞めないね」 の1言と共に。 おそるおそるクリックしてみた。 出てきたのはビジネス雑誌を出している大手の会社のとある雑誌のバックナンバーのページだった。 座談会のようである。 座談会のタイトルは 「次世代のリーダー座談会」みたいな話だったと思う。 何だろ?とりあえず読み進めていくと! なんとそこには辞めたAさんが登場していた!!! 驚きを隠せない。
「次世代のリーダー」というタイトルとAさんがあまりにもかけ離れていたからだと思うが、とにかく違和感がある。 次世代リーダーというのはコミュニケーション能力を必要としないという意味なのだろうか? Aさんのことを紹介している文章がある。 「○○の業務の中心的存在として活躍し、社内外20〜30人をまとめる」 確かこんな感じ。 え? なんだって? 中心的存在は間違ってないかもしれない。
だって1人仕事だから。 一人しかいないということは、よく言えば中心的存在とも言えなくはない。日本語とは恐ろしいと再確認。 しかしだ「社内外20〜30人をまとめる」 何だこれ?
そもそも20〜30人もいるチームではない。 さすがにビックリだ。 そして本文の方を読んでみると、これまた無茶苦茶な内容となっていた。 「あんたそんなことやってないだろ?」 と突っ込みたくなることが羅列されている。本文を読む限りバリバリ仕事が出来るキャリアウーマンだ。
おいおい、これは出版社にも問題があるだろう。 あまりの可笑しさに朝から吹き出してしまった。
しかし、こういう取材って普通会社に話があってから受ける物ではないだろうか? どうやら他にも同じ疑問を持った人が広報部門に問い合わせをしていた・・・ 結果。
気づいたらサンプルの雑誌が送られてきていたらしい。 それがちょっと前の話らしい。 発売されちゃったんだそうな。 ありえねぇ〜 しかもだ、よくよく見てみるとその雑誌が発売された時期から考えるにAさんがこのインタビューを受けたのは退社後の可能性すらあるタイミングだそうだ 。 次の職探しの際に使おうとしたのだろう。 「私、こういう感じで雑誌に取り上げられました」 確かに有名ビジネス誌での座談会参加となれば箔が付くってものである。 が、それにしても酷いだろうこれは(((( ;゚д゚))) 急遽社内で話し合いがあったらしく、出版社に座談会のバックナンバー取り下げを依頼したとかしないとか? 最終的にその依頼は受け入れられなかったらしいが、今このバックナンバーを見るとAさんの紹介文の下には Aさんは既にこの会社の社員ではありません的な説明が付け加えられている。 違和感がありまくる1文だ。 まぁそれでも今まで通り掲載されていて他の会社の人やそれを読んだ読者があらぬ誤解をするよりは全然良いということだろう。 それにしても・・・最後まで無茶苦茶なAさんであった。 ありえんよホント。 |